今年100歳になる父は「学徒動員」で徴兵されて、厳しい訓練を受けたと話してくれたことを覚えています。
戦地に行くことは免れて、敗戦を迎えたとのことでした。
どう見ても頑健ではない体で、古参兵からの熾烈なスリッパによるビンタを浴びたり、罰としてトラックを何周か走らせられたりしたのだと聞きました。
それなのに、私はテレビの黎明期にアメリカから入ってきた戦争をテーマにしたドラマ「コンバット」のサンダース軍曹が好きで毎週観ていたのでした。
その頃はアメリカの豊かさは手の届かないものだと思っていました。
今現在に至るまで、世界の各地で絶えることのない戦争。
戦争を知らないとは言えないほど情報があふれ、恐怖と哀しみの声が聞こえています。
なすすべはないのかと思いながら、日々の明け暮れに老いていく我が身がもどかしい。
丸眼鏡の若き日の父が軍服を着て、祖父と祖母、幼い伯父の4人がセピア色の写真に収まり、我が家の箪笥の上に。うつむき加減の祖母の顔をみつめるだけ。
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