先日毎月通っている大学病院から帰ってきた連れ合いが「CTの結果、摘出した腎臓から遠隔転移した肺がん(ボールペンの先で点々と突っついたような肺がんです)がすこ~し大きくなっていて、回盲部に?が見えるようですがと。医師もよくわからないので、専門医に診てもらいましょうか。と泌尿器科の医師に言われた。」と。
画像診断結果も連れ合いが自分でしまいこんでいたのを、先ほど見せてもらったのですが。
?マークが2個ついていて、泌尿器科の医師も分からないけれど「何か」が見えるらしいことはわかります。
食欲も旺盛で、朝体重計で測るたびに「あれを食べたからか、増えた!」と体重の増加を口にしている連れ合いです。
「移転?」と聞いたとき、これだけ食欲もあって病気をもっているようには見えない人だからガンまで元気なのかしらとすぐ思いましたね。
オプジーボの副作用による全身の痒みが酷くて、今年の早春に当時の担当医に私が思い余って手紙を書いてからしばらくして抗がん剤の変更をしていただいていたのです。酷かった全身の痒みは治まってきていて、やれやれと思っていたのですが。皮膚は完全に良くなったまではいきませんが。
今は「分子標的薬」を毎月服用しているというのに。
それでも連れ合いの腕の皮膚表面は少し強く触れただけで青いアザのように変化するほどもろくなっているのです。
連れ合いは見た目を気にしていますが、私は皮膚までもこんなに変化させてしまう抗がん剤の強さ・怖さを思ってしまうのです。
やはり、薬は毒と背中合わせなのですね。体の中の悪党をやっつけるということは悪党にだけ効果が出ればいいものを。他のところまで影響を及ぼすのですよね。当然と言えば当然ですか。
「自然治癒力」を信じて安全な食事をとったりして、抗がん剤に頼らずにいたらどうだったかしらと思ってしまうのは私。
現に私も連れ合いも知っている男性で、年齢も1歳違うだけ。お酒は呑めない方で煙草は止められないでいて、肺がんだと診断されても入院せずに今お元気なのです。野菜を摂るようにされたり、野菜の中でもネバネバの野菜をたくさん食べたりとされたと聞きました。
もともと細い体つきの方ですが、若い時からスキーをされたりと骨太の男性です。我が連れ合いのように大食漢ではない方です。
そのことを連れ合いに伝えても、連れ合いは抗がん剤に頼むことを選択したのです。
摘出していただいた腎臓がんは5センチと怖いほどの大きさでしたから、その腎臓から転移した肺がんに対して抗がん剤が出されるのは医師として適切な判断だったと思います。ただ最初の抗がん剤は即完全に連れ合いの身体を悪化させたので、再入院となったのですから。
どれほど怖いものかという実体験をしたのです。4年前に。
そうしてオプジーボの点滴に変更されて数年。私には連れ合いのその意思を変えられませんでした。連れ合いの命への思いは「抗がん剤」に頼ることに固まっていましたので。あの酷い皮膚の痒みに苦しんでいる最中でも。
来年最初の大学病院へ行く日、その?マークの部分の説明を担当医ではない医師に診てもらうというのです。
私がさすがについていくわと連れ合いに伝えたのですが、いやそうな顔をしていました。
こんな時の頑固ぶりはやっかいなものですわ。歳を重ねるほどに頑固の二乗が進んでいますので。
そうであっても、私はついて行って私の目と耳でしっかりと知りたいと思っています。
================
にほんブログ村「団塊の世代」カテゴリーのランキングに参加中です。
いつも応援クリック有難うございます♪