要介護状態になったらどうしますか。ご家族は? と民間の保険に加入を勧める封書が届きました。
「特別養護老人ホーム」は高齢化がピークに達する2025年を前に入居条件が「要介護3以上」に引き上げられる一方、申込み希望者は29万2千人(2019年4月1日現在)まで増加しているので、希望通りに入居するのは難しいようです、と「気が滅入る」文章が印刷されています。
さあ、どうしたらいいんでしょうかねえ。
一種の脅迫と感じてしまうほどの言葉がまだまだ書き連ねてありました。
「歳を重ねる」ということの行く末にはこんな「この世の地獄の池」をわたらないと「あの世」にいけないのですかねえ。
「万が一」というときのための保険だとは理解していたのですが、これでは「万が一」なんて確率どころではないのかしらと不安をあおられてしまいます。長生きは目出度いことではなくて、待つのは?!
いやあなのを送ってくるものですわ😢私
でも、待って。介護する人もそんなに確保できるのかしら?先日、デンマークの介護施設のドキュメンタリーを見ました。その施設を作ったのは若い女性でした。彼女は高校を卒業した年齢である介護施設で働き始めたんだそうです。一歩足を踏み入れた時点で施設内が尿の悪臭がしていて、入居者は「お願いします。」を連発しているか、怒りっぽくなっている人か二極化していたと。ところが数年して彼女の父親の行動に異常が出てきて、入居されたのがそのイヤな感じの施設で、彼女の父親は一人で食べられない状態だったのに施設の職員はポンと父親の前に食事を置くだけだったと彼女は語っていました。結局、5ヶ月ほどして亡くなられたとのことでした。
それから彼女は「介護は思いやり」との信念から働きながら貯金をして数年後に小さな施設を作ったんだと。1時間のドキュメンタリーでしたから、詳しい事情はわかりませんでしたが。その施設で実行していることは薬は1種類のみ、入居者には目を見て語りかける、必要最低限以上の延命のための医療はしない、それぞれの高齢者の性格を見極めて穏やかに最後の日を迎えてもらえるように医者と相談しながら食事を無理強いしない等。
録画していてみたのですが、あんな施設だったら穏やかに逝くことができるのではと、無いものねだりの夢想をしてしまいました。
最後は、AIでもなく人間の「思いやり」に尽きるのだと。
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