もう数十年も前に、今暮らしている集合住宅の下見に一人で来たことがありました。
まだ若かった当時、ローンを組んで大きな借財を抱えるにあたって、暮らしやすい町なのかなど不安な気持ちを抱えて。
都内のアパートを社宅扱いにしてもらっていても、高い家賃に駐車場代と経済的負担の大きさと、「狭い・暗い」の不自由さの三重苦から脱出したいとの願いも強かったのでした。
電車に乗ってきた今の町を歩きながら、たまたまインターホンを押したお宅は2軒。
20歳代も終わるころ、都内で生命保険の外交員を2年半ほどしていたこともあったので出来たことですかねぇ。
今思えば「よくできたわね❓!お母さん。」と娘に言わしめた行動ですわね。
とにかく必死だったのは、間違いないことでした。
一軒の戸建ての奥様はイヤな顔もされず、なんと「カレーライス」までご馳走してくださったのでした。
「若かった」私は何を、どのように話したかも覚えていないのですが、とにかく見ず知らずの突然の訪問者の私にご馳走してくださったカレーライスは忘れられないことでした。
今も覚えているのはカレーライスに入っていたお肉が「ひき肉」だったこと。
そして、とても穏やかな女性でいらしたことです。
今、この物価高騰ゆえに先日、少量の「ひき肉」と白菜と大根で中華風の味付けの煮物を作りながら、数十年を経てカレーライスをふるまってくださったあの穏やかな奥様を思い出しておりました。
堅実に家計をやりくりされていたのでしょう。それでいて、突然の訪問者に「お昼ご飯」をふるまってくださった優しさを。。
忘れることのない、有難い想い出です。
ありがとうございました。ご馳走様でした。おかげ様で。。
だいぶん前に、家が変わってしまっていて、お引越しをされたのかと。
お元気でいらっしゃいますか。




