「文化の違いってあるわよね。」と海外で暮らしたことのない私は実感をともなわずにただ単純に思っていました。
もう20年前になりますが、娘が1年間ワーキングホリデーに行っていたカナダから帰国する際に私を招いてくれた時、ホームステイ先のお宅に一泊したことがあります。たった1泊の経験ですが、ユダヤ人のご年配のご夫婦はフロリダに出かけていらしたので逢えなくて。ご夫婦のベッドで休んでいいと言われていたと娘。そのベッドは日本で見る家具店のベッドではなくて、手作りのように見えました。
3人でしたか、ホームステイをしていたようでした。キッチンは簡素ながら合理的に整頓されていて、食器を収納する戸棚に「このように収納してください」と文字ではなく写真が貼ってありました。いまどきの整理整頓の仕方などでは見るようになった収納方法ですけれど、約20年前の事でしたので私には新鮮に映りました。
ホームステイで得たお金で暖かいフロリダなどへ出かけてらっしゃるようだと娘が言っていたのを覚えています。
マイナス20度になる冬も暖房がさほど効かない部屋で娘は机に向かっていたらしく、娘からUNIQLOの暖パンを送ってほしいと一度だけ言ってきたことがあるほど、質素倹約に徹したお宅だったようでした。
たった一軒の家しか知らないで「群盲象を評す」になってしまいますね。
娘は1年間の間にホームステイ先を3軒経験したようです。最初は奥様が日本人女性のお宅、2件目はシングルマザーのお宅(このお宅は初日に家の壁のペンキ塗りを指示されたと話してまして、短い期間しかいなかったようでした。)3軒目がユダヤ人の老夫婦宅。
どうして1年に3回もホームステイ先を自分で探して変えたのかは全く聴いたことがありません。娘なりに必要性があったのでしょうと思うにとどまっていました。
もともと質素倹約を旨としてきた娘ですが(彼女いわく私の育て方が影響しているとのこと・もしくは反面教師なのでしょうか)カナダでの1年間でますます無駄遣いはしないとレベルアップしたように思います。
たまたま見た海外の方の言葉で「トイレットペーパーも倹約して(この言葉に凝縮されているのでしょうね)バカンスに備えるよ。」と。それだけバカンスも日本に比べて長いですしね。
働く現場が海外だと、文化の違いも現地で生活して初めて体験するというのは当然と言えますよね。
そういう意味で、サッカーの選手もバスケット選手も・今困難なことに直面している大谷翔平君も、他のMLB所属の日本人選手も多くの経験を通して違う文化になじもうとしつつ、ベストなパフォーマンスをしなければマイナー降格だったりする厳しい世界に身を置いているわけです。
それは生半可な気持ちでは出来えないことだと改めて思ったのです。
今朝大谷翔平君は自らの言葉で説明会見をしました。後は捜査当局に任せて、協力要請をされれば協力して出来るだけ早く大好きな野球に専念できるようになってもらいたいと願っています。
いろんな見方、考え方をする人がおられるのは理解できます。でも、そこに文化の違いが加わると「日本とはこんなにも違うんだ。」と改めて認識させられましたね。
今回のことは海外で活躍している日本人選手が、目指していった海外のプロスポーツの世界でどれだけ試練に耐えて頑張っているのかを鮮明にしたのではと思い知らされた感がありました。
契約金ばかりが一人歩きをしていますが、それだけの評価をうけるには人の目に触れないところでの厳しいトレーニングの汗と、自らに課す規制のきつさを思い知らされるのです。
言葉の壁もなかなかハードですよね。少し込み入った話になると。
イチロー選手は英語とスペイン語も習得されたと何かで見たことがありましたけど、今もトレーニングは欠かしていないのでしょうね。
華やかな面ばかりに目が行きがちですけれどね。
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