テレビ東京の番組で、今までに何度か日本から移民として異国の地で過酷な生き方をしてこられた方々を数十年ぶりに日本に里帰りの企画は見たのですが。
ブラジルには日本人会があるというのも耳にしてはいました。ですが、身近にはそういった体験をした方とつながりを持つ人もなく、遠い話としてだけでした。
先日はアマゾンの無料映画を検索していましたら、アメリカの日系二世だけで編成された歩兵部隊と442部隊の経緯や葛藤を生き残った方たちの言葉も交えて45分の映画にされたのを見つけたのです。改めて日系二世の方たちの「アメリカ人」であるとの強い意思の中に「日本人」の両親から受け継いだ日本人としての教育や思いの強さを見ました。
その強烈なインパクトを引きずっていた私がブラジルアマゾンの奥地に一家で移民されて今も暮らす方のご家族の現実を知り、6歳でブラジルにいらした男性が75歳になられる今も、私と4歳しか違わないの日本から見ると想像を絶する生き方をされているのです。
60数年もの間日本に帰ることもなく、お子さんたちは日本に出稼ぎにと。会うこともかなわず、インターネットも電波が届かない故に近況も知ることができないという暮らしは「今のことよね?」と目を疑ってしまうあまりにも遠いブラジルの奥地。
地球は狭くなったというものの、飛行機を乗り継いで,船に車と乗り換えてアマゾンの奥地によくぞ日本から移民として未知なる国へ。その当時は船で一か月かけて渡られたのだそうです。
移民という政策があったことさえ知らずにきましたので。マラリアや日本で想像すらしなかった苦難が待ち受けていることも何も知らされることなく海を渡った日本人がいらしたという事実。
美しい日本語とポルトガル語の入り混じった会話。過酷な自然の中で黙々と働いて生きてこられた方の言葉少なくたんたんとした表情の奥に、親子のお互いを思いやる思いの熱さ。
静かに熱いものがこみあげてくる「日本人」の強さを教えられたここ数日でした。
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