連れ合いが外でも、スーパーマーケットの中でも言うのです。
「お前はどこを見て歩いてるんや。ちょっとは横とか見ないんか?」と。連れ合いから私が見えている距離でも、私は確かに見てないのです。視力は子どものころは「2.0」でしたが、今はもちろん落ちました。
今日、美容室で若い美容師の女性とそんな話をしていて帰宅後に「なんで脇目もふらずに歩くようになったのかしら、私は。」と考えてたら、「いつも遅刻しないように急いで仕事に行き、伝書鳩のように仕事先から家に帰るために急いで電車に乗ってたわね。デパートのときはお客様をお待たせしないように急ぎ足。いつも、いつも歩くのは速かった私。池袋のデパートを21時過ぎに出て混雑する人の流れをかいくぐって池袋駅の改札へ!」そんな日々の明け暮れでしたもの。
とにかく速く歩かないと、電車の乗り換えに間に合わなくて、ますます帰宅が遅くなるとの強迫観念に背中を押されていたのを思い出します。
その歩き方が私の習性のように、身についてしまったんですかねえ。
帰省するときに大阪駅の構内も私のほうが先を歩くので、振り向いたら「お前ひとりで先に行け!」と突き出たお腹を揺らして関取のように歩く連れ合いに怒鳴られたこともありましたっけ。
「働く女性は歩くのが速い」と思っているのです。
私の8歳年上の女性(こちらに越してきて職場で知り合った友人です)は、ご主人に先立たれてから働きとおして借家暮らしから家まで建てたので、親戚の人が驚いていたわと話してくれました。「煙草を吸う女」の彼女です。
二人のお子さんを育てながら、靴底じゃなく自らの足裏をすり減らして彼女は「国会議事堂」のなかの喫茶店に職を得て働き続けたようでした。
「足が痛いのよ。」と聞きました。胃腸を壊して救急車で運ばれることもあったようでした。彼女の建てた家から駅までは遠く、それでも雨の日も自転車で駅まで走っていた友人。
今の土地に越してきて、知り合った女性たちはみんな必死に働く人たちだったのです。
私なんかまだまだ甘い部類の人間なのでした。
今頑張っている女性たちの健康と、幸せを祈っています🍀
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