柔らかくて、甘い、絞り出す形の井村屋の羊羹を関西の施設で暮らす100歳の父に送りました。
「送ったからね。」と携帯電話を取ってくれた父に話すと、「そうか、送ってくれたんか。おおきに。ありがとう。」と。言葉は100歳にしては、まだしっかりしているなと思えたのですが。
もうとっくに届いていると思い、電話をしたら「そうか、まだ、わしのとこへは来てないな。」と言う父。
父の声で判断するしかない、今の私には、少し衰えてきていることは理解できても、対面のようなわけにはいかないのが実状です。
施設に電話をかけて、お聞きしてみようと。
電話口の若い男性はお忙しいのでしょう。「お預かりして、管理させていただいてると思います。」とだけ。
父に「食べる愉しみ(口福)」をとの思いで、送ったものですし。
「忘れてへんで。」とのメッセージでもあったのです。私の気持ちはね。
強い口調でおっしゃる若い男性に、この私の思いが伝わっていないようでして、「嚥下機能が衰えておられるので、食事の見守りが必要なんです。」とお聞きするまで、時間を要しまして。
そりゃそうでしょうね。100歳ですから。
施設の方にお世話になるしか手立てがないのです。「お世話になります。よろしくお願いいたします。」と、携帯電話を持って、頭を下げながら、少しでも「甘い羊羹の口福」を味わってくれれば、と、電話を終えました。
連れ合いが入院していなければ、帰省も可能ですけれど、父が言っていました。「ここもなあ、風邪が流行っとるから、また中に入れんようになっとるんや。」と。
都内のお義姉さんからの電話でも「都内の病院は、またコロナが流行ってるから面会できなくなってるのよ。」と、聞いたばかりです。
人間は対面して話すことが大事なのに。
施設や、病院に入っている高齢者には厳しい冬の到来です。
早くあったかくなぁれ🌞




