スマホを「かけ放題」に変えてから、ちょこちょこと電話をしています。水ようかんとカステラの詰め合わせなら、歯のない父も食べられるだろうと送りました。「ほんの気持ちやわ。少しやけど。」と私。
「一人やからな、ちょうどええわ。おおきに、ありがとう。」と。
阪神タイガースの野球を見るのが唯一の楽しみ。「勝たんでも、見てるだけで楽しいんや。」と言う声がほんとに弾んでいます。
阪神タイガースの「六甲おろし」はなんとも勇ましくも明るいメロデーです♪ よくぞ作ってくださったと思います。佐藤惣之介先生、古関裕而先生に感謝です❣
あの阪神タイガースのファンは関西人ならではの「ボロクソ」に言いながら、でも応援するという独特の雰囲気をもっているみたいです。
でも父がボロクソに言うのは聞いたことがないのです。ひたすら阪神タイガース一筋90年。
私が子供の頃からお風呂に入る時は、お風呂の入り口にラジオを置いて阪神戦の実況中継を聴きながらだったのを覚えています。
何でもですが、ファンというのはありがたいものだなあと感心しますわ。何があっても、負けてもファンであることが揺らがないのですから。
だから野球があるこの季節は父が生き生きしているので、私まで嬉しくなりますし安堵していられます。
新聞の隅から隅まで読み尽くしていて、時事問題に話をふってもすっと返事がかえってくるのです。あの感覚はいったいどこから来ているのだろうと感心しながら、不思議でもあるのです。
いつも「秘訣」を聴きたいものだと思いながら、でも実際に電話で話していると聴きそびれてばかり。
昔から痩せていて大正生まれにしては172センチと背の高い人でした。
私が小学生高学年の頃だったでしょうか。近所に住んでいた同級生だったか、もう忘れましたが。「あんたのお父ちゃん、自転車に女乗りしてるんや。おかしいわあ。」とどうでもいいことを、さも鬼の首でも取ったように言ってきたのをこの前のように思い出しました。
子供心に馬鹿にされてることが腹立たしく、(そんなん、どっちでもええやん。アホみたいに何言うてくんのん!)とお腹の中で腹の虫が怒っていたのをなんでかしっかり記憶しているのですから、脳は面白いものですわ。
せやけど、今これを書きながらなんでか「泪」がじゅわっと湧いてきています。歳のせいやろか?!
この前帰省したときの父の顔が浮かんできて。。原稿用紙やったら字が滲むんやけど、パソコンではそれはないし。ちょっと味気ないのはしょうがないなあ。文豪やないんやし笑
元気でおってや!お父ちゃん。また逢いに帰るから。
ちなみに私は阪神ファンやないです。大谷翔平さんのファンですわ。
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