愛媛大学大学院の 抗加齢医学の伊賀瀬 道也医師の「オプティカル・エイジング」(自分にとって最適な歳のとり方)の考えを読みました。
特に70歳以上のがん患者の治療の有り様、6種類以上の薬多用「ポリファーマシー」の弊害を説いておられます。薬多用により、ふらつき、記憶障害、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害等がある場合は、薬を減らすようにともう結構ご存知の方が多いことと思います。
我が連れ合いも薬は6種類、ギリギリのラインです。いいのか悪いのか、なんとも。
「よりよく生きる」「より良い生を全うする」ために、自分はどう生きて最後の幕をどう引いていきたいのか。人生の主役である自分自身のために。
さだまさし氏の歌にありました。「主人公」は好きな歌です。
伊賀瀬医師は書いていらっしゃいます。がんになったら「治療する」「治療しない」の2者択一しかなかったと。もちろん治療しなければいけないものもあるとしながら。ただ副作用でボロボロになってしまう場合もあると。
だから出来うれば信頼のおける医師と話し合うためにも、自分がどう生きていきたいのかの考えをまとめておく必要があるのではと思うのです。
人の体は不思議の塊だと私は思っています。精神的なものの体に及ぼす影響は薬以上かもしれないのではと常々思っているので。
「生老病死」の病のさなかにいるときに、「この薬を出しておきますから。」と医師に言われて「その薬はいりません。」と言えるのかと想像したとき、自分のなかにどう生きていきたいのかのピジョンが出来ていないと言えませんよね。
出されても、飲まなきゃいいというのは健保への負担が増すだけの悪循環ですし。
それはそれぞれの人の考え方次第なのです。
若くて元気なときにはすることのない、自分との大事な対話です。
一人で生まれて、一人で死んでゆくといいますが。全くの一人じゃないですよね。お母さんから生まれて、亡くなったあとも誰かのお世話になるのです。感謝の気持ちとともに、主人公である自分の生き方を考えるのは大事なことだと痛感します。
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