5月15日のプレジデントオンラインに、鮎川ぱて氏(私は存じ上げなかったですが)の「小室哲哉を睨むこわいおじ様 坂本龍一~」との文章が目にとまりました。
「自分をまだ若者だと思っている中年が増えてきている」という言い方がなされるようになって、ずいぶん経つとの文章がありました。
坂本龍一氏と同世代の私です。ただ坂本龍一氏が亡くなって知ることがありまして、やはり常々私が感じていた「東京」と言う都市に生まれ育った人と関西の田舎生まれでは環境の影響があまりにも違うということ。
それに加えて「YMO」の3人が3人ともに裕福な家庭の出身であることに、思うところはありましたね。思うところとはおのずと生まれながらに音楽に包まれているであるとか、坂本龍一氏は文学の編集者であったお父さんが始終怒鳴っていらしたとか。今は大作家として著名な方々に怒鳴る父を怖がりながら、そんな作家と接することができる環境にあり幼稚園から電車を乗り継いで通ったであるとか、私には驚くことばかりでしたから。
それはさておき、「時代の追い風を受け、同時に反時代的だった坂本龍一の本当のすごさ」との鮎川ぱて氏の表現と言い、「芸術は長く、人生は短い。」と残された坂本龍一氏の言葉もあらためて老いのさなかにいる私にはしみてきました。
「音楽の根源的な役割は鎮魂なのではないか。」坂本龍一氏の言葉には「そうでしょうね。鎮魂、まさに。」とそばにも寄れないただのおばちゃんの私ですが、今は亡き坂本龍一氏に返事をしたくなってしまいました。
老い方を忘れている世代の一人なのでしょうか。私も。
いいえ、老いるとは誰しもにその時はそろりそろりと近づいてくるものであって「老いた!」と突然気づくものではないのではないでしょうか.普通のおばちゃんが思っているだけのことですけどね。
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