押しも押されぬ洋画字幕の翻訳家です。87歳でいらっしゃるとか。ついこの前「引退」宣言をされましたね。でも、トム・クルーズ氏との交流が多くて、信頼も厚いので先般の「ミッションインポッシブル」の字幕は戸田奈津子先生だったと思いましたけど。
津田塾大英文学科を卒業後に就職された保険会社の秘書の仕事を1年半で退職されて、洋画の字幕翻訳者を目指された熱い思い。レジェンドにまでなられたのは相当の努力と研鑽の賜物ですね。
ひたすら一本の洋画を見るために地方の映画館まで足を運んで、50回はご覧になったとか。
洋画を見るとき「アッ、戸田奈津子さんだ。」とよく目にしたものでした。英語力はもちろん、日本語の表現力を併せ持っていないとできないことですよね。
直近の「ミッションインポッシブル」の終わり近くの場面で「アレ」と表現されていたのが未熟な私は「AI」を指すのかなと漠然と字幕を見ていたんです。でも、気になって娘とその場面の翻訳の話をしていたのですが、娘は「entityって言ってたのよね。」と言うのです。
「entity」とは「実体」とか「存在者」といった単語だとか。もちろん私にはまったく聴きとれなかったんですけど。「へえ、そうなんだ。」と勉強になっただけの話です。
戸田奈津子さんの洋画大好きの情熱があって、見事な翻訳で映画を楽しめたのですから感謝と、感服しかありません。
突き動かす「好き」が高じたパッションがいかに大事かと生き方で教えてくださいました!
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