娘から「絵画鑑賞のチケットをもらったので、新宿だけどどう?」とのお誘い。
断る理由もありませんので、久々の新宿へ。
基本的には池袋と新宿は苦手なのですが、脳の活性化にも悪くはないでしょうし。おまけに絵画鑑賞など久しぶりのことです。
娘いわく「比較的マイナーな絵画展で、混んでないと思うからいいんじゃない?」とのこと。それも良しですしね。
電車を乗り継いで、広い駅構内もひたすら娘の後について迷子にならないように。新宿の高層ビル街を通りぬけて、娘が「あんまり混んでいないところをと探したのよね。予約も無理だったしさ。」とスマホ片手にたどり着いたレストラン。私一人では絶対に行けない、まあ敬遠している新宿ですしね。
圧倒的に女性のグループが多くて、レストランではよく見る光景です。よく食べて、よくおしゃべりして、女性は元気ねといつも思うのです。
さて「北欧の神秘」絵画展は娘の言葉とは違ってポチポチ人が入ってらして。北欧は一度訪れたかった白夜やオーロラで有名な、まさに神秘の国々。
100年以上前の画家の絵に見入りながら、ふと「生年と没年」に目がいきまして。21歳、30歳、40歳代と絵に没頭された人生だったんですねと語りかけていました。
娘には「何を見てるの?」と笑われましたが、そこは私の年齢ゆえでしょうか。
湖で舟に乗る漁師を描いた作品では岸辺に寄せてくる波の音が聴こえてきそうで、しばらく立ちつくしていました。画家の命をキャンバスにぶつけたかのようなエネルギーに圧倒される大作もありました。
人間の持つエネルギーを絵画に凝縮すると、その想いが波動となって押し寄せてきて国や時間もボーダーレスに飛び込んでくるんだと思い知らされたひとときでした。
豊かで厳しい自然が多い国々ゆえか、妖精やトロールなど人知を超えた存在を描いていらしていて。娘は「アニメみたいね。」とも。確かに「ムーミン」の国でもありました。
最期にゴッホの「ひまわり」もありました。壮絶に生きたゴッホの作品であり莫大な金額で一躍有名になりましたけれど。彼の人生の方が辛く重くて。後の世の金額よりも。
息づいているエネルギーを感じた絵画展でした
絵画展を見終えて、「働いたことのある伊勢丹本店へ久々に行きますか。」と言ってくれた娘とガード下を歩きました。ガードレールの脇にホームレスの人たちの寝床が切れ間なくあったのに息をのみました。そこでまだ若そうな女性のホームレスの方が下着をすばやく変えていらしたのです。大勢の人々が歩くすぐ横で。
なんてことが!ここにも人生がありました。
凄い雑踏の中を足早に歩く。この多くの人たちのエネルギーはどこへ向かって進んでいるのかとつい思ってしまったことでした。ひたすら命の尽きるときまで。それぞれの生き方で。
いずれ尽きる地球という星の上で。
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