連れ合いは退職する前の数年間、横浜まで通勤していたのでした。転職した都内にあった会社は横浜や埼玉県など関東圏に支社がありましたので、朝早くに家を出て通勤していました。
横浜は大都市です。「横浜のバス停にいると、2台のバスが連なってくるんや。どうなってるんやと思ったことが何度かあった。」と連れ合いが話していたのを覚えています。「そんなこと、民間のバス会社ではありえへんね。」とそのとき話したものです。現場を見てチェックする機能が欠落していたのではないかと、今になって思うのです。その頃は横浜はもちろん、日本全体が今ほど疲弊していなかったので、単なる不思議な出来事としての話で終わっていました。
華やかな港町でもあり、まさか今のように市民の足である市バスがどんどん減便されるようになるとは思ってもいませんでした。カジノの誘致を強く推す市長もいらして、物議をかもしたりしていましたし。
今になってみるとカジノより、市民の足問題に目を向けているべきだったと思いますけど。予測不可能だったの一言で片づけられてしまうのでしょうか。
私は横浜に住んだことはありませんし、今も違いますが。他人事として見過ごせないことです。
夕方の報道で現役世代の方は市バスが満員で朝停留所で乗れなくて、次のバスが1時間後とかで「会社で遅刻の理由にできませんし、引っ越すしかないです。」と言う方がいらしたり、風雨の荒れ狂う日にバスがなくてスーツ姿で傘も差せず歩いてへとへとになって我が家にたどり着く姿が映されていました。お疲れ様ですと申し上げたくなりました。
私ごときが言うのもなんですが、あまりにも行政が後手に回っているのではないでしょうか。
運転手の方が足りないから減便。夏季休暇5日を出勤してもらったら5万円。全国に募集をしたら500名近くの応募があったけど、適性がどうか不明なので今から。そうですか。
高齢人口増加は以前からわかっていたことです。車を持っていらした方も免許返納を勧められたり、自主返納も。もともと車がなくてバスが頼みの綱だった方もいらっしゃるでしょうし。
災害などはハザードマップを見て避難通路の確認をしておくようにと、行政の方からよく耳にする言葉です。
災害はいつ来るか予測は困難です。しかし、地震国の日本のこと、備えが必要なのは確かなことですよね。
多くの人命を預かるバスの運転手の方々の残業代込みの給与体制が2024年問題の提案から、残業代が見込めなくなり給与が減って転職する運転手さんが増えて人手不足というのが事実なら、です。もっと早く給与体制の見直しや、それでも退職者が出るようなら募集をもう少し早くできなかったのかしらと、素朴な疑問がわいてきました。
減便するのは最終手段だったと思うのです。
横浜市の職員さんで、この減便で困る方はいないのかしら?皆さん、困っている方がたの現状はご存じなのでしょうか?
連れ合いがよく言うのです。この近辺でのちょっとした工事などの仕上がり具合をきちんと役所からチェックしに来ていないのではと。撮ってもらった写真を見て「ああ。工事は終わった。」と片付けてやしないかと疑問を持っているようです。勘ぐりすぎでしょうかねえ。
国会の先生たちも同じく、金バッジを胸にこぎれいにスーツ姿で何の議論かと思えば、ねえ。
何かとしわ寄せがきて困るのは民と昔から、「人民は弱し官吏は強し」の星新一氏。
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