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命をたためる幸せ

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1週間前に急逝された西田敏行氏の人生を振り返る報道を目にしました。

西田敏行氏は映画やTVで拝見する限りお元気そうに思っていましたが、いろんな病気をされていたようですね。

奥様との出逢いから、役者としての下積み時代、西田さんのご両親(じつ伯父と伯母)の彼に対する並々ならぬ愛情の深さ、実のお母さんも再婚されてもなお我が息子のことを案じ思い続けていらして、彼が小学6年生の時に実母に送った手紙をずっと大事にとっていらしたというお話など。胸が熱くなることばかりでした。

売れなかった下積み時代にお父さんの退職金を取り崩すように、脛をかじっていたとか。西田さんのいとこの女性でしたか、「おじさんもおばさんも喜々として脛をかじられていましたからね。」のお話には参りました。

夢を追う息子のために、背中を押し続けるご両親の懐の深さに。

そして夢をかなえてなお、役者人生を突き進もうと追い求めていた西田敏行氏。

福島出身の彼は東日本大震災で突然命を奪われた方々の無念に想いを馳せて、「突然命を奪われる不幸を思うと、自分で命をたためる幸せ」を感じていらしたとのことでした。

改めて西田敏行氏の死生観に胸を打たれて。

 

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