連れ合いが幼かった頃、お義母さんがカルシュウムを摂らせようと瓶に入った牛乳を何本だったか、配達を頼んでいらしたそうです。
戦争未亡人のお義母さんが家で出来るいろんな仕事を考えて、寝る間も惜しんで働いて、家計をやりくりされていた中で。
身体が丈夫で、気丈夫だったお義母さんの3人の息子たちにかける思いが伝わってきます。
その影響は81歳になった連れ合いにいまだに残っていて、「お母さん、もう牛乳がない。」と少し牛乳が少なくなると、必ず私に言うのです。
あとは「バナナ」を欠かしたくないらしくて、「バナナもない。」と、忙しいこと!
「まるで、ゴリラかチンパンジーでもいるみたいね。」と笑ってしまう私なんです。バナナ売り場では多くの中高年の方が買っていらっしゃるのをよく見かけますから、人気のある果物に昇格してますよね。
価格も、皮肉なことに私が子どもだったころは食べることさえ出来なかったバナナが今一番お手頃な価格になっていて。国産のみかんや、りんごがお高くなりましたねぇ。
昨日は、少し遠くのスーパーマーケットまで、それも午前中に自転車を走らせました。チラシを見ては、必ず価格チェックしていますので。
午後は☔だと、天気予報を必ず見ている連れ合いがせかしてきたので、まず牛乳を購入して、他にもお安い食品があればと、ね。
行きも帰りも、連れ合いは私の自転車の後ろを走っていないのです。
「自転車のペダルをこぐのがキツクなって、しんどいんや!」と嘆くようになり、最近体力、筋力が落ちてきています。
まるで、自転車に乗っている子どもを案じるように、後ろを振り返るのですが、連れ合いの姿が見えないのです。私も以前よりスローテンポでペダルを踏んでいるのですけどね。
連れ合いは歩く方がまだ楽だと言いながら、歩幅も一層狭まり、少しづつ~弱ってきていますねえ👣
子どもの頃、牛乳瓶二つをケンケンと鳴らすと、「飼っていた猫が飛んできて、少し飲ませてたら、おふくろから叱られて。」と思い出話を何度聞いたことでしょうか。
二本立ての映画を見に行きたいとか、少年漫画本を買いたいと、母親の苦労がわからない末っ子の連れ合いは、白い割烹着のポケットからお金をもらっていたらしくて。
同郷の私は映画館には一度も一人で行ったこともないのですけどね。確かに、家の近所で映画の看板を見ることもなかったし、パソコンのなかった時代は欲望をかきたてられることもなかったということですかねぇ(^^;
「番宣」などと、テレビで新番組の宣伝や、CMの氾濫とはかけ離れた時代に生きていたのですわ。
チラシを手に買い物を済ませて、連れ合いに欠かすことのできない牛乳や野菜などを保冷バッグに詰めて、汗だくの買い物エクササイズを無事終えたのです。バナナも、ね。
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