エレベーターは酷い混み具合ではありませんでした。
普段はエレベーターには載らないのですが、いつもは動いているエスカレーターが「点検中」でしたし、都内の駅のそこには階段はないのです。
私の後ろから乗ってきたご年配の男性が、私のリュックをこつきながら「こんなカバン❓を～」ブツブツ文句を言い続けてまして。
何十年ぶりでしょうか。私はかってデパートで働いていた時代に、理不尽な仕打ちをしてきたアパレル会社の営業の男性に「もう、使って頂かなくて結構です！」と言い放っていたんです。考えていなかったのに、口から言葉が飛び出してしまっていたことがありました。
数十年前のことです。
リュックをこついてブツブツ文句を言ってきた年配の男性に対して「わざとではありませんので～失礼しました！」とビシッと、言葉が出ていまして。
そしたら、ブツブツ爺様は静かになりまして。エレベーターの中はシーンと ～
手提げバッグや、肩掛けバッグは今の時代には危険☢ですし、疲れるので自己防衛のためのリュック。
普通のリュックで、特大のリュックでもなく、リュックの中にはお財布とメガネとお茶だけ。文句を言われる筋合いではないですし、ましてリュックをこついてくる方がどうなのよ！と。
数十年ぶりに他人さんに怒りを言葉にした私に、ビックリしたのも私。
こうした時、私は自分でも、違う私がもう一人いる驚きを～
「お母さんが怒ると怖い。」と言っていたのは、娘でした。
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