逝くのが早すぎましたねぇ,健さん。
開高健さん生前の釣りのビデオを見たんです。アラスカでの巨大なオヒョウを姿づくりにしてぱくつく健さんの姿。カナダでのブラックバス釣り、それが最後の釣りになってしまったんですね。
なんだか、お会いしてみたくなる、可愛さを感じてしまうのです。
交友の深かった谷沢永一氏によると、「開高健さんの奥様は悪妻である。」とか「うつ病傾向だったが、飛行機が離陸すると嘘のようにカラッと変わる。」等、書いてらっしゃるそうです。
ビデオを見ていると、男たちばかりで、まして好きなルアー釣りに明け暮れていらして、その間にも同行していた編集者が「書くようにしゃべる人を初めてみた。」と語っておられるように、私も少しHな話もいやらしくも聞こえず笑ってしまいました。舟の上でルアーを触りながら「夜中にルアーをいじっていると、嫁さんが”また、そんなこどもみたいな~”と」と小さな声で言ってらしたのを聞いたのが、唯一家庭のことをボソッとおっしゃった一瞬でした。
夫婦のことは夫婦にしか分からないものですが。
男、それも釣りに関係する男ばかりで楽しい時間を過ごされたのが伝わってくる映像でした。楽しかったですよねえ、健さん。
背中の痛さもおしてでも、したかったルアー釣り。頭のいいブラックバスとの知恵比べの闘い、「男たるものヒリヒリした感覚(いろんな賭け事、会社経営にしても感じるであろう感覚)は男の~」
女である私ですが、「う~ん、そうかもねえ。」
男と女は本質が違うのだと、永遠に平行線だと私は娘から教えられたたのですが。そうなんでしょうねえ。
ひょんなことで、縁があったというのか、流れにまかせてというか夫婦という形態をとってはいても、違いをよくよく言い聞かせつつ暮らしていく知性が必要なのでしょうね。遅きに失したのですが。
今、開高健さんを知りたくて、図書館に本を3冊予約しています。
また、開高健さんのことを書けますように。
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