46年前、大阪から埼玉に転勤で引っ越してくる、夜の電車の中、言葉のコンプレックスから黙りこくっていた私。
黙ったままでは、生活は出来ません。当然。
住まいの近辺には、個人商店がポツっとあるだけでした。
籠原駅まで、自転車で田や、畑の間の道を走り、普段の食事に野菜や練り物等を少し買ってくるという生活でした。
その、最初の買い物の時、「天ぷらください。」と私。
指を指していったので、お店のおばさんが「これは天ぷらじゃないよ。さつまあげっていうんだよ。」
私の田舎では、天ぷらといってたので、、
46年経っても、ずうと残っている、カルチャーショック?!(おおげさかしら?)
カルチャーショックといえば、娘を背負いひもでおんぶして、ねんねこ半纏を着て、バスで熊谷駅前の「八木橋百貨店」へお肉を買いに行った時です。
牛肉を買いたいと行ったのですが、探せども探せども豚肉は見えるのに。
やっとみつけたのですが、精肉売り場の中のほんの少し、「えっ!!これだけ?!」
関西でも、もちろん豚肉は食べていました。が、牛肉は結構食卓に、肉じゃがも牛肉を使ってましたし。すき焼きは当然のこと。
今だに、牛肉嗜好は残っていますね。
そうそう、納豆もそうです!
「納豆」と聞いた時、すぐに浮かんだのが「甘納豆」でしたから(笑)
こどもの時、全く食べたことがなかったので。
売っていたのか、買わなかったのかは、こどもだったのでわからないのですが。
とにかく食べてなかったのです。
今は嘘のようですよね。
流通システムが格段に発達して、こんな話は昔話もいいところですね。
それもこれも、懐かしい記憶です。
今や、タコはモロッコ産、牛肉もオージービーフに、アメリカ。
世界中の食べ物であふれているのですから、、
納豆の大豆まで、アメリカ、カナダ産、おまけに「遺伝子組み換えではない」との表示まで、丁寧に?!
スーパーマーケットで、こんなに裏面の表示を見る癖がついてしまうなんてね。
「天ぷらじゃないよ。薩摩揚げ!」のおばさんの声がよみがえってきます。
余談ですが、私が子供の頃は本当の「天ぷら」にソースをかけて食べていました。ソースは出番が多かったですね!お好み焼きは定番でしたし。
関西は「こなもん(粉物)」文化。
95歳の父は「わしは、こなもん、すっきゃ!」