「こちらから電話してみたら〜」と私が言っても、「う〜ん。してええのか、どうやろなあ?」と連れ合いが言うと「それもそうなんやけど。言葉が出てこないという病気やから電話するのも〜」と、ジリジリする思いでいました。会っていないのでどの程度の回復なのかがつかめないまま、気持ちが行ったり来たりの繰り返しでしたね。
「退院してきた。」の電話いらい音沙汰なしでしたので。
電話がかかってきて話しているのを見ていて、かすかに電話から漏れ聞こえて来る義兄の声の様子はだいぶん調子がいいのかなと思っていましたが。
電話を切ってから、涙ぐんでいる連れ合いの口からは「まだ、買い物をしてお釣りがわからないんだとか、株式をネット上で売買していたけどやめたんだと言ってた。」「言葉が思うように出てこない。」等、元通りにはなっていないことがわかりました。まだリハビリにも行っていて、散歩をしたりはやってるんだとのことでした。
連れ合い77歳・4歳上の81歳の義兄、長兄は84歳の兄弟です。父がいない兄弟は義母の頑張りで健康に育ち、背格好も年齢のわりに食べ物も少ないなかで大きい方ですから、お義母さんに感謝しかないですね。
考えようですよね。脳梗塞で急に舌がもつれたようになって救急車で運ばれて手術、リハビリと、それも救急隊員さんからも「処置が早くてよかったですね!」と言われたほどだったので、電話で会話も少々言葉がつっかえてもできるんですからね。
連れ合いが涙ぐむのもわかります。義兄は娘さんが二人で女性のなかにいてそうそう話し相手がいないだろうと思われるので、病気になる前はたまにかかってくる電話で「ふだん無口に思ってた兄が一人でしゃべって、びっくりした!」と連れ合いが言ってたくらいだったんです。
失語症、何気なくしゃべっているのも脳が機能していてなんだと当たり前のことに気付かされます。全てのことは失って初めて気づくんですね。
リハビリに励んで、今中学生のお孫さんが成人するまでは「頑張る!」と言っていらしたのです。その言葉通り頑張ってください!お義兄さん。
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