摂津市で3歳の男の子が熱湯を5分間もかけられて殺されるという。どれほど熱くて痛かったか、想像するのも痛ましくて。平気で23歳の男は抵抗出来ない3歳の子どもに虐待の限りをしていたと近所の人も母親の知人も話していたというのに、「差し迫った危険を感じなかった」とか何度も訪問して暴行の痕跡が見られなかったと児童相談所の言葉は何度聞いてきたことかと。
私の連れ合いは「日本は殺されてから動く国だ。殺されるまで何もしない。」と事件の度に繰り返し言います。
未然に防いだことは報道されないから私たちにはわからないとは思いながらも、本来守らなければいけない子どもたちがどうしてこんなにも虐待されるのかと思うことが増えている気がします。
中学生までの子どもたちは昔の12歳で丁稚奉公に出されたとか(ほんとうに昔のことですが)の時代とは違うので、まだ守るべきだと思うのです。実の親が虐待したり、母親の離婚後の交際相手の男が虐待するといったケースがこんなにも増えているのは、離婚が実際に増えている事実がありますね。 実の親が虐待するというのは、その親になった人も子どもの頃に親から暴力を受けていたのか、個々に違うので一概に言えないとは思いますが。
まだまだ離婚した女性が子どもを抱えて生きていくのは大変なことです。コロナ禍が追い打ちをかけているのもあって、もっと厳しいと思います。
個人があって、結婚によって家庭が作られて、その家庭の集合体である地方自治体が集合して国があるのに、家庭崩壊が進んでいくのは犠牲者が増えるばかりですし国としても成り立って行かない現実が待ち構えているということです。高齢者が世界の中でも高い比率を占める日本で、少子化も進んでいるというのに幼い子どもたちを救えない歯がゆさを、歯がゆいなんていう表現も生ぬるいですね。
平和な国だと言われる日本の中で、家庭という密室で繰り返される虐待を止める手立てを行政で出来なければ、どこで出来るんですか。
母親が子どもを連れて逃げるしかないのですか。どこへ逃げられますか。
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