マイナンバーカード、私は背番号をつけられることに抵抗感がありました。私一人なら作らなかったかもしれません。イヤだなあが本心でした。
でも、成り行きで作ったまま引き出しの中に入れて、何に使うこともなく今に至りました。封筒を片付けていたら、私あてのマイナンバーカードのものでした。カードを作ってからもう5年経っていて電子書類が失効するので手続きをするようにとの内容でした。
最近「マイナポイント」のことを聴くけれどと全く意に介していなかったのですが、最高5千円分のポイントを返してもらえるとあります。「ああ、このことだったの?まあ、5千円二人で1万円を貰えるってわけなんだわね。」とまず総務省のフリーダイヤルに電話をして教えていただきました。
「じゃあ。昼すぎに二人で行きますか。」と市役所の出張所へ出かけました。
私の分はなんてことなくサラリと済みました。次に連れ合いのカードを出したら「引っ越しましたか?」と受け付けた若い女性が言ってこられたのです。「はあ?!いいえ、引っ越していません。」と私。ここからです、ジャジャ〜ン❢ 思いもよらないことを言われたのです。
5年前のマイナンバーカードの連れ合いの名前と、市役所のコンピューター上の戸籍の名前が違うとのたまうのです❢❢
それから約2時間弱。「そんなバカなことってありますか?❢」間違いなくカードの本人なんですから。名前が違う?そしたら私の横に立っている見慣れた顔の連れ合いは誰?❢
私は促されるままに椅子に座って、連れ合いも座って市役所の若い男性の言葉を聞きました。連れ合いは自分の名前が80歳近くになって違う字だと言われて私より驚いたことと思います。ですから、私が椅子を示して座るようにと促さないといけないほどショックをうけていたんです。今まで連れ合いが後期高齢者になるまで何十年書いてきた、使ってきた名前の字が違うと。。ごていねいに漢字辞書まで出してきて。
胸の動悸が早鐘を打つようになり、腰が抜けそうな驚きで脱力感まで感じて。まず、頭に浮かんだのが「じゃ、この今横に立っている連れ合いは存在しないことになるの?この歳で名前が違うと言われるのは初めてよ!」
名前はその人の存在を示すものです。名前が違うということは横に立つ人は違う人だというのですかという恐怖を感じたのです、私は。
今使っている字は「俗字」だとのたまう市役所の男性。私は「俗字」だろうが、親がつけた名前に「俗字」も何も関係ないでしょと。だんだん怒りもこみ上げてきてしまい、自然と声も大きくなっていきました。
5年前のマイナンバーカードも、車の免許書も、市からくる税金の封筒の宛名も今現在まで使ってきている名前で届いてきています。関東に来てから数十年、なんの支障もなくこの名前で暮らしてきたというのに一体全体どういうことなの???
連れ合いもあまりのことに気落ちがして(私よりも繊細なんですよね。)「マイナンバーカードもどうでもいい。もう帰るから。」と言い出す始末。私は合点がいかないまま帰るなんてとてもじゃないですから、「あなたは帰ってください。」と多分きつい口調になっていたと思います。
私一人で「いま戸籍課に問い合わせていますから。」の市役所の若い男性の言葉で結果を聴くまでは帰れないとひたすら待っていました。動悸が治まらないので、炭酸飲料は副交感神経に効果があると読んだのを思い出して、喉も渇いていましたし自販機で強炭酸飲料を買って飲みながら待ち続けていました。
でも待ったあげくに、戸籍課の返事は変わらず、「同じ字なんです。」と言われても連れ合いにしても私にしてもそんな字は未だかって書いたことのない字なのですから、違います。ほんの少しの違いだと言われても違うものは違うのです。さりながら、「のれんに腕押し」「豆腐に釘」状態で押し問答を繰り返すのも時間の無駄かと「私のことではないぶん100%私が正しいかわかりませんとは申し上げます。とにかく今日はこれで失礼します。」と言いおいてその場を後にしました。
市役所の若い男性の後ろにずっと立っていた上司と思われる女性は一言も発せず、立ち続けていただけでした。今はマスクなのでいまいち顔の表情は読みとりにくかったですが、気のせいか(何をそんなにカッカしているのです?)とでも言いたげな感じに見えました。
人の名前はその人の存在。「じゃ、連れ合いが仮に亡くなった時、今使っている名前の人は死んでないことになるのですか?それとも逆?」
重要な書類は戸籍上の名前で書く必要があります。私自身が旧字体が戸籍上の名前です。普段は旧字体は使いません。書類の重要度に合わせてそれぞれを使い分けてきましたが、連れ合いはそれとは全く違うのです。
一つ分かったことは令和5年までに日本全国の市役所で戸籍を見られるように市役所で作業が進んでいるということでした。
5年前のマイナンバーカードの名前は使ってきた名前なのに、今日は違うということはその作業過程で生じたのではないか?コンピューターの変換がその字だったのではないか?という疑念でした。「俗字」と言われる字も混在して使用されてはいます。ただ、名前としては新しく使えないとのことではありましたが。80年近い前につけてもらった名前ですので。
連れ合いは私が帰宅後も茫然自失な状態で気分が悪いと呟いていました。70数年生きてきて名前が違うと言われるとは思ってもいなかったですから、無理もないですわね。私もその後怒り心頭だったのが頭痛になってでてきましたし。食欲も二人してないので夕飯も食べず、疲れのみを抱いて連れ合いはねむっているようです。
私は「眠れないままに〜」これを書いています。でも、英語は穴を開けたくないのでほんのちょっとしました。これを書く前にね。
11月9日 午前0時26分 今からお風呂に入りますわ。解せない気持ちのまま。
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