もう出番はないだろうと引き出しの奥に眠っていた木綿のシャツ。
結婚した半世紀前に、義母が用意していた「メリヤスのシャツ」は当時は高かったであろう「グンゼ」のシャツでした。義母らしい選択でした。みっともない格好はさせられないと思ってらしたお義母さんでしたから。
それ以来ずっと「グンゼ」と言いたいところですが、実は後発の安いシャツに変えたこともありました。でもやはり「グンゼ」に返ってきていました。ですが、UNIQLOさんから出た夏は「エアリズム」冬は「ヒートテック」に替えていっていたのです。
こんなに体の痒みがあるし、発疹もあるので医師から「ヒートテックはだめだよ。」との一言で全てUNIQLOさんは休眠状態で引き出しの奥に。いつ着られるのかは不明です。代わりにもう処分するかなと思っていた「グンゼ」さんに登場願いました。
パジャマも化繊の温かいパジャマにはお引取りいただいて、何十年も前に買っていた木綿の前開きのパジャマを着てもらっています。私がデパートで働いていた頃に「型落ち」で店頭に出せなくなったパジャマ等を社内で働く人に安く売っていたことがありました。その頃に買って(入院したら、前開きのパジャマが必要だと思いまして)おいたものです。Lサイズですが、結構大きめなのです。たっぷりしていて驚きました。
今になって見ると、「日本製」とあるんです。今は「日本製」に驚く時代になっていますよね。さすがにデパートで売っていた商品だけのことはあると思うほど、しっかりした作りなのです。それなりに高かっただけのことはあります。その歴史ある?パジャマが今になって活躍の場を得たのは意外としか言いようがありません。病気になるとは思ってもいなかった頃に買っていただけに。
深く考えたわけでもなく、私が何回か入院したこともあって前開きのパジャマが必要と思い込んでいたのだと思います。連れ合いが入院してから見ていると、普通のジャージーの上下のような前開きでもないのを着ておられるのをよく見かけましたから。
古い頭の既成概念だったのでしょう。ですが、まだ我が家にはその前開きの木綿のパジャマがあって助かっています。こんなただれた皮膚には木綿のほうが優しいのだと医師のお墨付きなのです。
息子にもとMサイズのメンズパジャマも買っていたのですが、一言「そんなの着ないよ。」で終わりでした。あまりにも昭和のパジャマなんでしょう。そりゃあね、日本製なんですもの。昭和そのものでしょうよ。
アパレルで働いていたから思うのですが、昔のLサイズは今のLLサイズ並みに大きいのです。布地をたっぷり使ってきちんと作り上げています。よく娘に言うのですが、「LLサイズだわ。大きい!とサイズ表示だけで思わないこと。」と。布地をあまり使わないようにしているのか、デザイン上タイトにしているのかは不明ですが、最近のは昔と比べて小さめのような気がしています。
布地を使わなければ、それだけ枚数は作れるのでコストとしては儲かる仕組みですので。
女性は特に「私はそんなに太っていないからMサイズかな?ゆとりを持ってLサイズかも?」と選びがちですけれど、試着が一番いいです。出来ない場合はメジャーを持っていて測るのがベスト
化繊とは違い、洗濯しても乾きが遅いなどの少しの不便はありますが大したことではありません。処分しないで置いといて良かったです。私も最近は木綿の二重仕立てのパジャマで十分に温かく休んでいます。
元気なときは何でも良いのですが、弱ってくると自然の素材のほうが肌に優しいのでしょうか。ふっと鶴田浩二さんの「傷だらけの人生」の歌の間に「古いやつだとお思いでしょうが、古い奴こそ 新しいものを欲しがるもんでございます。どこに新しいものがございましょう。生まれた土地は荒れ放題、今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。」が浮かんできました。唐突ですが、私の頭の回路がそちらに響いたようです。
ついでに「好いた惚れたと獣ごっこがまかり通る世の中でございます。好いた惚れたは、もともと心が決めるもの、、こんなことを申し上げる私もやっぱり古い人間でござんしょうかね。」作詞;藤田まさと氏
1998年の作なんですね。4分の1世紀前の歌詞の中のセリフですが、古いですかね❓鶴田浩二さんの映画を見たことはないですが、このセリフは耳に残っています。(テレビでちらっとは見ましたよ。)
もう古い人間の仲間入りを果たした私ですゆえ。脱線もお許しくださいまし。
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