英語で弾力、弾性、あるいは活力の回復力をさす言葉だそうです。
1976年2月にバリ島で開催された東南アジア有効協力条約のなかで、加盟各国が弾力性を持つがゆえに風雨に耐える柳の枝のような強さを身につけようと言う意味で用いられたとありました。
それはさておき、心理学では、人間の意識は運命を変える可能性を秘めていると考える研究者が少なくないそうです。そのなかでも運命を切り開く精神的要素として脚光を浴びているのが「レジリエンス」という概念。
医師としてがん治療に当たっていて、精神面=心の持ち方によってがんを克服できるという事実に何度も関わっていますとありました。
医学的な治療とは関係なく、がんや難病が治ることは実際にあるのだと。
これは「自然退縮」といわれるそうです。アメリカの心理学者エマー・グリーン氏が400例以上の自然退縮を分析して、そこの共通する要素を探り当てられた結果は。前向きな心を持つこと、何らかの方法を心から信じることだったと。
日本でもガンのステージⅢ以上から回復して、その後5年以上再発なく暮らしている数十人に「治癒者とガンが治らない人の決定的な違い」をひとつだけ選択してもらった「1位」は「考え方」だったそうです。
以前「プラシーボ効果」を少し書いたことがありましたが。ニセ薬でも効果はでますし、手術でも「手術をしたと思い込んだ」だけの人のほうが効果が高かったとあるのです。
物事に対して楽観的であるか悲観的であるか、そのことが運命に関係していることはわかっていて、楽観的な人ほど結果としてラッキーパーソンになります。他にある重要な要素。7万年ほど前のホモ・サピエンスは、南アフリカの広大な大陸にほんの少ししか住んでいなかったのに、まだ見ぬ世界を求めてアフリカを出て、世界中に散っていったとさかのぼります。その原動力には好奇心があったとされているとのこと。
人間は移動する動物だと、GPSを用いた研究でいろんな場所へ行く人間のほうが幸福度が高まるという結果がでているそうです。
1日に20分程度の有酸素運動をすると3ヶ月から4ヶ月後に知能テストの結果が向上したという報告もあるとか。
運命を変えるということは脳を変えるということ。変えるためのキーワードは「楽観的な思い込み」「移動を伴う有酸素運動」そして「好奇心」だとのこと。
人間の心と身体の神秘、かつもちろん大いに関係していることの表れだと納得しました。私は。
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