以前イタリアの妊婦さんの胎盤から「マイクロプラスチック」が発見されたとの報道を見て驚いたので書きました。
すでにプラスチックによる海洋汚染はよく知られるところとなっています。これだけ生活に浸透している便利で軽くて何にでも成形可能なものは当時は大発見だったと思いますから、結果こうなることは必然だったともいえるでしょうが。
今や人間の血液からも(胎盤から発見されたということからも推測できますけれど)発見されたと、[Environment International]に掲載された研究では、22人の健康な成人の血液サンプルのうち17人から「マイクロプラスチック」が発見されたと。
その半数がペットボトルに使われている「ポリエチレンテレフタラート(PET)」、3分の1にプラモデルなどに使われる「ポリスチリン」が4分の1に食品包装などに使われる「ポリエチレン」が含まれていたそうです。
上記の研究はアムステルダム大学の「Dick Vethaak」氏の研究結果です。
インド工科大学カラグプル校で環境工学を研究している「Sudha Goel]准教授らの研究チームでは5種の「紙コップ」のうちは4種類は「高密度ポリエチレン(HDPE)」グレードのプラスチックフィルムで内側がコーティングされたものだったとのこと。
そうですよね。単純に紙だけで熱い飲み物が保たれるはずもないのは当たり前ですよね。ほとんど意識しないで利用しているわけです。
インド工科大学のチームが85度〜90度の熱湯を100ml注ぎ、15分間放置してその様子を「蛍光顕微鏡」で観察したところ、ミクロンサイズの「マイクロプラスチック」粒子が100ml中に25000個。
同じ紙コップの試料を「走査型電子顕微鏡」で観察した結果、1ミクロンより小さい「サブミクロン」サイズの「マイクロプラスチック」は約102億個も入っていたとありました。驚愕の数字です!
さらにフィルムの劣化により、フッ化物、塩化物、硫酸塩、硝酸塩などのイオンが飲料に溶け込んだことも確認されているそうです。
まあ。理系でもない私には難しいことはわかりませんが、人間が産み出した「便利なもの」は本来の生活には元々なかったゆえに「便利だ!」とどんどん普及していった結果、本来生物には異物である「マイクロプラスチック」となって生物の体を蝕むことがようやくわかってきたということです。
まだまだ「マイクロプラスチック」がどんな悪さを体にするのかを研究者が研究途中のようですが。決してよくないであろうことは想像がつきます。
でも、紙コップがなかったら街のあちこちでコーヒーを簡単に早く楽しむことが出来なくなりますが、でも悲観することもないのではとも思います。以前のように喫茶店で陶器のカップでコーヒーをゆったりと味わうことはできるのですからね☕
ゆったりと、というのもいいものですよね😊現代人は急ぎ過ぎていましたからねえ。少し、環境、自分の健康に目を向けてはんなりしたテイータイムも楽しむのもよろしいのではないでしょうか。
「怖い」と思ってばかりもいられない現実です。ただ少しでも意識を持って行動することの重要さを知ることが1歩ではないのかなと思うのです。
ゴミをポイ捨てしないというそのことが、どれほど大切な命を守ることにつながるのかと。今の子どもたち、若者たちの健康のために❣
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