職業訓練校で一緒だった女性から先日久しぶりに電話がありまして、「うつ病のトンネルから抜け出せたもうひとりの女性と3人で会いましょうよ。」と。その三人食事会が昨日ありまして、電車に乗って出かけました。同じ70歳のKさんが車で駅で待っていてくれました。彼女は「ヤア、久しぶり❣」とハグをしてきたので驚きながら受けました。
後で話に聴くと、ロシア人のお母さんと日本人のお父さんを持つ若い友人がいて、リモートの仕事の中で1日出勤される日にロシア人の少し認知症っぽいお母さんのそばにいてほしいと頼まれたそうで。Kさん自身も若い頃に当時のソビエト連邦に旅した事もあって少しロシア語をかじったのよと。ロシア人の80歳代のお母さんは日本語があまり話せないらしく、Kさんがロシア語で「カチューシャ」だけ覚えていて(若いときに覚えたものは身につくんですねえ!)歌ったら喜んでもらえたとのこと。
なので、ハグが習慣になったのかしら❣
「女性のためのビジネス講座」で半年間。保険の仕事を辞めて40歳代だった私と年齢はバラバラの女性30人のクラスの同級生。
山田洋次監督の「学校」の舞台になった職業訓練校でした。
学生に戻ったようにワイワイかしましくて、年配の男性の先生まで笑いに巻き込んで楽しかった半年間でしたね。
学校を出てから誰か彼かが幹事をしてくれて、1年に一度同窓会がありました。私はせっかく簿記の試験を受けて資格をとったのにデパートのアパレル販売員になりました。簿記の資格を持ってハローワークに行きましたけれど、資格があっても経験がないからダメだと数社から言われたのです。働かせて貰えなければ、経験はつめないのにも関わらずが実情でした。それで諦めたのです。デパートの勤務時間が不規則で同窓会に途中から参加させてもらったりしたものでした。
多くの人が経理事務所に勤めましたよね。私は経理には不向きだとみんなにからかわれたとおり、経理の仕事につきませんでした。先生、ごめんなさい!
30人の中でやはり話の合う人は数人。そのなかの二人との10年ぶりの再会でした。
引きこもり生活をしている私と、昨日聞くと介護の仕事を3つもかけもちして夜勤までしている70歳のKさん。そんな仕事の合間をぬって「京都に友人といってきたのよ。」「ジャズも教えてもらってるしね。なかなか難しくて。」と呆れるほどの働く、遊ぶの両面に思わず「いつ寝てるの❓」と聴いてしまいましたわ。
ポツポツ出てくる介護の現場の話。「男性はおとなしいんだけど、女性はネチネチ文句を言う人やいろいろあるのよ。嫌になるわよ。1つの仕事はやめようかな。。」と3つの仕事をしているKさん。
うつのトンネルから抜け出した64歳のNさん。それぞれがこの10年間の積もる話を話す!しゃべるわで賑やかでしたわ。マスクをしてね。Nさんもやはり勤めた障害者支援の現場での上司からのいじめの話。彼女は臨時職員だったそうですが、後から入ってきた若い社員の男性も「僕はあの上司のサンドバッグですから。」と言っていたとか?!彼女いわく「その若い男性社員は真面目でいい子なのよ。」
彼女はソフィア・ローレンの名作「ひまわり」の再演の映画を見てきたわと。あの映画のひまわり畑はウクライナにあるのだと最近知りました。あのソフィア・ローレンの悲しい顔はいつまでも頭の隅に残って消えることはありません。
なんでしょうね。どこにいっても「いじめ」る人が増えているんですかねえ?!「鬱憤ばらしを他人にされちゃあね、困るわよね。」とNさんは呟いていました。人の悲しみ、痛みを思いやれない人が増えているのはどうしてでしょう。
Nさんおすすめの瀟洒なレストランを予約してくれていて、旬の野菜をメインにキレイなお母様とお嬢さんの手作りの料理をコースでいただきました。器も「和」の素敵なもので「今ではあまり見ることができないので、大事に使っているんです。」とお店のお母様がお話してくださいました。
本当に、私ってインスタグラムは出来ないですわ。 写真を撮ろうと思っていたのに、すぐ食べる方に(^_^;) デザートだけ撮りましたが、ピンぼけでしたね(´・ω・`)
さておしゃべりですが、時代を写しているのが私以外のふたりとも娘さんが離婚されていたとのことで、母親として悩みながらも受け止めて「今どきよね。」と。
でもお孫さんがいらしてと私は思いましたが、それはそれで心配なこととして見守っていくしかないとの覚悟が見えました。私には孫という存在がいないので、無い物ねだりですよね。
食事の後、今度はKさんがおすすめのカフェへ。よく食べますねえ、3人共(*´ڡ`●) チョコレートケーキもアイスクリームもお店の手作りだそうで、ケーキは「グルテンフリーです。」とこれも「今どき」目にする、傾向ですかしら。
よく食べる母は強し。されど悩みもします。だからこそ今日のように1日を楽しく過ごせる事が嬉しいのです❣10年の間に3人3様いろいろあるのですよ。時間が足りないほど出てくる出てくる事故、病気、配偶者、子供の話。
しみじみ思ったのは3人共に「働きたい」意思があるということ。やっぱり職業訓練校に試験を受けて入ってきたみんなは働きたいと来ていたのでした。その気持は今も変わらずに持っているのを痛感しました。
喉が枯れるほどお話して、再会を誓って家路についたのです。1つ二人して私に「シャンソンはどうしたの?」と言ってきたのです。よく覚えていてくれたのねと私のほうが驚きました。「知ってるプロのシャンソン歌手が高くない授業料で教えてるから紹介するわ。またやってみなさいよ!」と寝ていた私の胸に少々🔥をつけてくれたのにはねえ、参りました♪
介護の仕事のKさんは「人生は短いのよ。動けるうちにやらないとダメよ!いやでもじっとしてなきゃいけなくなるときがくるのよ。」と言って車で帰って行きましたっけ。う〜ん、歌は大好きな私です。宿題に悩む時間は多くないですよね❣
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