「あら、あなた久しぶりねえ!」とこの前までお会いすると、言ってらしたのです。そのご近所の女性は足が衰えないようにと寒い冬も風の強い日も、キャリーバッグを杖代わりに歩いていらしたのを見かけていました。なので、お会いすると立ち話をしていたんですよね、ついこの間まで。
「ずっと見てないわねえ。」と夫婦で話していたんです。私は電話してみようかなと思っては、いやいや失礼かなと思い直したりしていました。
今日何ヶ月ぶりかでお会いしたのですが、「あら、あなた久しぶりねえ。」が聞けないのです。私がわかっていらっしゃらないのだとすぐ分かりました。連れ合いも一緒だったのですが、「なんか、雰囲気が違うな。」と思ったと言っていました。
身近な人にこういった変化が起きると、胸がつまって。もちろん他人事ではなくて、人のたどる道なのだと思い直してみたりするのですけれど。
こう書きながらやっぱり淋しいものなのは間違いありません。
今日もう一度お会いしたときは、「ああ、疲れるわ。」と立ち止まっていらしたときです。「お気をつけて。」と言うしか言葉が見つからず。2年ほど前から膝が悪くて、冷えてねと言ってらしたので、使っていなかったカシミヤのレッグウオーマーを差し上げたら「あったかくて、いいわ。」と喜んで頂いたのを思い出しながら。
ついこの間のことだと、月日の過ぎるのがあまりにも速過ぎると感じていた私なので。
AIの時代だからか、秒針までが速度を増したかのようです。
「あら、あなた久しぶりねえ。」が聴きたいです。
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