1か月ほど前に気になって録っていた「AI」に関する録画を見られないでいました。なぜか怖くて。心が波立つのではないかと、ね。漠然とですけど。
セルビアのメディア研究者・アーチストであるヴラダン・ヨーラー氏の穏やかな、でも賢明な話しぶりと精密に描かれたデジタルの地図に圧倒されて目が離せなくなりました。
批判的な彼は「AIと呼ばれる存在、その実態と構造について考え始めたらとまらなくなった」そうです。その内部と仕組みについて知りたい、が発端だと。アルゴリズムの裏にある複雑な世界を、目に見えないデジタルの宇宙を細かく地図に書き起こしているのだとか。
[生成AI]の危険性を示す言葉で「アッ!」と思ったのが、ベルリンのジョセフ・ワイデンバウム氏の「人間の思考が機械じみてくること」でした。この怖さったら。
[生成AI]に分類した膨大なデータを読み込ませるために、雇われた人たちが世界のどこかにいるという事実。その人たちのおかれた過酷な状況。
冒頭のセルビアのヴラダン・ヨーラー氏いわく「AIのような統計的なシステムは平均値を理想とする世界。AIが作り出した世界に生きることとは、平均値を理想とする世界に生きること。私たちはそれを望んでいるのでしょうか。」と投げかけてきます。
彼流の言葉で彼の描くインターネットの地図のなかの微粒子(微粒子とは彼の表現で私たちのことだそうです)を失っていくのだと話していました。
「AIは血と汗と貴重な金属を費やして作られるのです。決して魔法の箱ではありません。よく知りもしないテクノロジーをあまりにも信用しすぎていると思います。」とも。
私のようなパソコンもスマホも使いこなせていない人間に、難しいことがわかるはずはありませんけれど、彼は”批判的な”と表現されていますが、そういった人が必要なのではないかとは思いながら彼の言葉を理解しようと繰り返し見ましたね。
(一昨日の夜に見たのですが、昨日の午前中は大谷翔平君の13号ホームランに大きな拍手を送った後はスーパーマーケットへ「牛筋煮込み」の野菜等の買い出しに。3枚におろしてもらったアジの揚げ焼きと、地元の春大根と新玉ねぎのスライスにプチトマト添えの夕食後は英国の刑事ドラマ(再放送)に人間の愛や嫉妬、やさしさを観たんですよ。暮らしていくって、ごった煮なんですよね。研究者じゃないですので、でも生活者として理解できる範囲で知りたいとは思っています。)
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