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人の痛みを知る医師

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「100分DE名著」。いろんな作者の、全く知らない分野の本を紹介してもらえるこの番組は毎回録画して見ています。今、精神科医中井久夫先生の著書についてです。

今、精神科医師の中井久夫氏の「統合失調症」の患者にたいしての深い考察に中井先生の人間としての温かさを感じてしまっています。

京都大学の法学部に在籍されていて、結核にかかり医学部にという経歴。医学の世界で精神を病むという分野に進まれた先生の深い洞察。

知的障害のある方の結婚に「不妊治療」という報道を聴いて、すぐ思ったのはヒトラーの行った恐ろしい行為でした。

人間の怖さに震える心を癒やしてくれる中井久夫先生の言葉。精神の病における画期的な発想。

まず体温を感じられるこんな医師でいらした中井先生。今年の8月に亡くなられたということで、残念でなりません。

精神科医でなくても、コンピューターばかり見て、かつ患部だけ見る医師の多い今だから余計に感じるのです。

連れ合いには内緒で、連れ合いの担当医師あてに「手紙」を出しました。速達にて投函しました。もう医師の手元に届いているはずだと思って、どういった形ででてこられるか?それとも、無視されるのか。私の質問に医師としてどう答えてくださるか、答えはないのか。

私のしたことが良くないのか、それもわかりませんが。出さずにいられなかったのです。

医師は。。中井先生のおっしゃた「心のうぶ毛」を大事に考えてくださるでしょうか。

人間の病気は患部だけではないのですから、その人全体をみていただきたいのです。

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