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兄弟姉妹それぞれ波の上の50年

flock of white seagulls flying over the ocean
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 私が関東の地に思いもよらず越してきて49年、親元を離れて51年になります。1歳になったばかりの娘を抱いて1月の寒い日に上野を経由して熊谷へ。

 野生動物の世界では自らが命をつないでいく訓練をしたのちに、親から離れて生きていくという形で脈々と命のバトンを渡しているのだとアフリカのドキュメント番組で見せてもらいました。

 じゃれあって遊んでいた兄弟も一人立ちして離れて、その後そうそう会うこともないのではないかと想像します。

 人間はそれほどシンプルに生きていないので、仲がよい兄弟もそれほど仲がよくなくても冠婚葬祭時には顔を合わすことになります。

 私の連れ合いが高校の同窓会に一度出席した数十年前に「成功したやつのの自慢話の会みたいで、和気あいあいの空気なんかやなかった。」とつぶやいていましたが。

 私は姪の結婚式に帰省したときに、弟が妹夫婦が乗ってきた外国車を見て「へえ、○○車か!」と声をあげているのを一人離れて見ていました。私は妹夫婦の車のことは知っていましたので。

 血のつながりがあるかどうかの違いだけで、同窓会に似た感慨を覚えるのも致し方ないのでしょう。物理的に離れていても気持ちで近しい関係が続いていたら、さほど驚くこともなく会えるものでもありますしね。

 「兄弟は他人のはじまり」という昔のひとの言葉もありますけれど。

 お金があるかどうかの物差しだけでひとを測ると、えてして気持ちは置いてきぼりにされてしまいがちになるものなのですかね。 

 このブログで書きました「東京駅のホームレス」の新米ホームレスの男性を今でもしっかり覚えていて、あの姿が消えることはありません。見ず知らずの方であっても、その方の過ごしてこられた人生に思いをはせてしまったあの夜行バスを待っていた時間。

 今も昔も争いごとはお金か、男女のもつれがきっかけとなることが多いのではないでしょうか。

 そういう悲しい性をもって生まれてくるのが人間という生き物なのかと、しみじみ思うこの頃なんです。

 ちあきなおみさんの「かもめの街」という歌があります。「お前も一生 波の上 あたしも一生 波の上 あ~あ~ドンブラコ♪」作詞;ちあき哲也氏

 好きでよく歌っていましたが、それはただの下手の横好きと言うことがわかりまして歌えなくなりましたわ。ちあきなおみさんのあの声、あの歌にこめる心のありようがあまりにも凄すぎて。3分間のドラマと言われる歌。染み入る一曲です。

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