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忘れられない人の今は?

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  私は派遣社員としてデパートで働いていました。40歳代は派遣社員でも何年も働いていたこともありましたが、連れ合いと歳も離れていましたので連れ合いが退職した後、旅行に行く等の自由が効かないので、短期間の派遣社員のほうが都合も良かったのです。が、そんな派遣社員としての経験には結構苦い思い出が多々あります。

 人は正社員と、派遣社員、パート、アルバイトではっきりと差をつけられています。給与においてはもちろん、福利厚生等も当然。その上に精神的にも上下関係が生じてきます。不本意ではありましたが、致し方ないのでしょう。まず、指定されたデパートに行きます。受付で名札や出入り証の交付を受けます。帰りには持っていったバッグの中を大きく開けて盗んだりしたものがないかのチェックを受けて出られます。これが、毎日の流れです。

 それ以外にも、名札をつけてデパート館内に入ってから、初めてのデパートでは場所がわからずに一度私の経験ですが、インフォメーションの女性が背中を向けていらしたので声をかけたんです。「あの、セール会場はどちらになりますか?」と。パッと振り返ったその女性の顔色が変わるのがわかりました。(フン、お客じゃなくて派遣か。)と顔に出ていました。「あっち!」とけんもホロロでしたね。あのときのイヤな気持ちはまだ覚えています。私はそのデパートのカードも持っていて、客でもありましたから。のちにそのカードは解約しましたが。

 「どこの馬の骨?!」という扱いを受けたと感じました。まあね、そのときに遭遇した女性がハズレだったのかもしれませんが。

 しかしながら、派遣社員の比率は高いのですよ。朝礼も一緒に受けるのですが、まれに「派遣の方がたの努力もあって〜」とおっしゃる管理職の方もいらしたですが、中にいるとなかなかまだまだという実感でしたね。

 忘れられないのはその反対の若い正社員の女性の方です。私はたまたま又違うデパートの外商の方が担当する高額購入者のお客様ばかりがいらっしゃるマア「VIPルーム」での1週間の販売を担当することに。その手助けをしてくださった大卒の優秀な美しい若い正社員の女性です。決して見下げる素振りもなく、「こんなことをしてみましょうか?何か私に出来ることがあれば言ってくださいね。」と一生懸命に私が売上を取れるように、困らないようにと気を使い、身体も動かして働いていらしたのです。私がいる「VIPルーム」と彼女の所属する部署は離れていたのです。移動時間がかかる広いデパートでしたので。

 私が売上をとるといのはもちろんそのデパートの売上になり、メーカーさんの売上なんですよね。私は日当だけですから。歩合給じゃないですので。

 本当に、人間性も良くて真面目で好感のもてる優秀な女性でした。デパートの本来の仕事を真摯にしてらした方でした。どれほど彼女に助けられたかわかりません。その仕事が終わってからしばらくして、そのときのメーカーの営業さんから「彼女が左遷されたみたいなんだよ!」と、子会社に飛ばされたと聞いたときの衝撃は今でも忘れられません。営業さんも「どうしてなんだよ!」と怒りを感じて言っておられましたね。私も「どうして?!」と胸のなかで反復していました。

 私サイドの彼女の見方なので、何があったのか詳しいことは知るよしもないには違いないのですが。一般論的に言わせていただくと、真面目に懸命に頑張る人をおもしろくないと思う人がいるのも事実ではないかと。私の推測です。あくまでも。

 派遣社員のおばさんだからという態度は微塵もなかった彼女のことです。きっとどこに行っても懸命に仕事に打ち込んでいらしただろうとは思いたい反面、悔しさもないとはいえなかったでしょう。

 今、彼女は働いておられるのでしょうか。会社は辞めてしまったのでしょうか。どちらにしても、彼女には幸せになっていてもらいたいと感謝の思いを込めて願っています。

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