中学校の修学旅行で東京へ来た時よりも、今のほうが遠い感じがするのです。
中学生が観光バスで東京タワーや夜の銀座を見て回っても、さほどわかるものじゃなかったということです。まるで東京という絵を見ていたくらいの記憶しかないのです。
連れ合いの転勤に伴って関東にきて50年。
千葉県ののどかな地に暮らしていると、たまに行く東京は皇居のお堀端や千鳥ヶ淵を歩く程度です。次から次にできているショッピングビルに足を入れると、どうにも落ち着かない気持ちになります。先日は牛肉好きな私が「アメリカンタイプのステーキ店」の看板を見て「さてさてどんな感じでしょう?」とお店の前まで。
価格を見て「へえ!こんなに高いんだ。」とビックリしていると、私の横を若いカップルが慣れた様子で速足で店内に入って行きました。
いつまでも「お上りさん」のままの私を改めて感じてしまいました。
40歳代で都内のデパートで働いていた時も、21歳で「生き馬の目をぬくところ」だと緊張して上野駅から高崎線で熊谷に向かった1月の夕暮れのあの心持ちを全く忘れていたわけではなかったのですけど。
働くことに必死でいただけだったんだと振り返って思います。
70歳をこえて見る東京はやっぱり「お上りさん」からどんどん遠くなる気がします。
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