あまりにも大きな泣き声が響くので、「どうしたのでしょう?」と家のドアを開けて出たのです。幼い男の子が保育園に行きたくないと泣いているようでした。
「いやだあ!」と全身に力をこめて泣いているようです。
思わず私の若かったころを思い出して、心が苦くなりました。
あんなに泣き叫ぶほど嫌なら、無理やり行かさなくてもいいんじゃないかと思うのは私が歳を重ねた今だから。
いろんな事情があるのでしょうねえ。私自身も若気の至りで仕事をするために息子を託児所にあずけたことがありましたので。
連れ合いが40歳で転職せざるを得なくなって、知らない職種の会社に行ったのですが。入ってみるとどうにも相性の合わない上司がいらしたようでした。今でいうパワハラの権化のようだったと連れ合い。
数年たってその上司が一度会社を立ち上げて失敗、大きな借金を抱えた過去があったことを聴いたと連れ合いが話したのです。その失敗のトラウマが執拗に部下を追いつめる性格になったのか、もともとそんな気性をもっていらしたのかは定かではありません。 「あの会社に着く前の橋を渡るのがいやだったなあ。」と連れ合い。
なんとか持ち前の根性で売上を上げて認められるようになった連れ合いには、私も頭が下がりますわ。家ではやんちゃなまま大人になったようで手を焼く人ですが、そのつらい時期を乗り越えた実績にはね。
「男はつらいよ」の寅さんは優しくて、これまたやさしい妹のさくらさんがいつも支えてくれていて。あの映画をつくられた山田洋二監督に聞くことができるなら「どこからこの発想がわいたのでしょうか?」と聞いてみたいと思っていました。もちろん聞くことはできないままですけど。
寅さん、懐かしいです。浅草で下積み生活をされたと聞く渥美清氏とダブります。
あの主題歌の作詞が星野哲郎氏とは思いもしていなかったですけどね。若いころに病気で夢を断念してつらい生活をやむなくされた星野哲郎氏の、痛みを知る「てっちゃん」ならではの歌詞ですねえ。
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