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「墨」と「筆」と静寂

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 小学生だった60年以上も前には、学校の授業で筆を使って半紙に書いたものでした。

 子供たちも一応「書道」のセットを用意したと思います。

 それから長いあいだに「筆ペン」なるものが登場して「硯」がなくても、簡単に安直に書けるようになりました。

 便利です。が、茶道や書道に向かうあの静かな姿勢や流れる空気を忘れてしまっています。

  ふと、あの墨の匂いをかすかに思い出し、なにか忘れ物をしている気持ちに。

 4~5年前に連れ合いが出かけていた新緑のころに、鎌倉まで出かけたことがありました。一人で思いつくままに電車にのったのです。 鎌倉の観光地のお土産屋さんの並ぶ通りはさほど好きではなかったので、一つ前の駅で降りてあてもなく歩いたのですが。爽やかな空気、青い空、梅雨にはまだ遠い、それだけで満ち足りていた、今でもあの日のことは覚えているのです。

 お寺の境内を散策していたら「写経」の文字が目にとまりまして。申し込みました。広い部屋には私以外おひとりだけでした。

 筆ではなかったですが、一文字一文字集中して書いていた静寂な時間も鮮やかに思い出します。

 観光バスで行かないこんな日帰り旅も濃い時間の記憶として刻まれているのです。 

 新緑の美しさとともに。

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