お二人とも歯に衣着せずに発言される方だと思って言動に注目していた女性です。社会学者である上野千鶴子さんの生の声は最近耳にしていませんので、表現がいいか悪いかわかりませんが、勇ましい女性だとの印象がありますね。下重暁子さんはアナウンサーの草分け的存在でいらして、いまは作家として多くの著書を出していらっしゃいますよね。
お二人ともが「自分がこどもを持つことに耐えられなかったから、こどもはいない。」と共通しています。上野さんは母上との関係が良くなかったから、母上の苛烈な批判者だった娘という自分の存在がどれほど嫌なものであったかがよくわかっていたとのことです。母上のアキレス腱をよく知り無遠慮に批判するそのじぶんが母の立場になって自分のような娘が目の前にいたらと想像するだけで耐えられないと。
確かに私の娘も私の欠点をよくみていて、的確に指摘してきますがこれが又よく見抜いているので私は「グーの音」も出ませんわ。こどもは親をよく見ています、怖いほど冷静にね。それでいて親子なので遠慮なく言ってくれます。私の冷静な批判者でした。が、じぶんでもわかっていた私のダメなところが改めて認識できました。私の経験では娘は母親に厳しい眼差しを向けている、同性だから見えてくるものがあるのだと思います。
でも20歳だった私はそこまでの深い思いもなく、娘を産んで今にいたります。こどもは似たところもありつつも、別人格だと思いますよ。こんなできの悪い親でも、いいえできの悪い親だったから自立したしっかりした女性に育ってくれたのではと思うこの頃です。こどもも成長するにつれて親子は近いがゆえに難しい人間関係が生じるものだと思いますね。娘が「この家はキャパシティがないから。」と早めに自活の道を選んだのは正しい選択だったと思っています。100%正しい選択があるかどうかはさておいてもです。
動物の親子は成長したこどもは親から離れて自活していきますよね。それが人間の場合、いろんな事情がややこしく絡まることでおかしくさせているようにも感じます。親子ほど、身内ほどこじれると困ったことになりがちではないでしょうか。もっとシンプルに生きたほうがいいのではと。もつれた糸は厄介ですからね。よい距離感が大事ではないかとね。
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下重暁子氏が嫌いです。著書を読んで、たかが元アナウンサーで、どうしてあそこまで上から目線でものが言えるのか、不思議に思いました。お金も地位もある人が、庶民の生き方指南なんぞできるはずがありません。