22歳の1月、連れ合いの会社の社宅のあった大阪から 転勤で埼玉県熊谷へ。
1歳でやっと歩き始めた娘を抱いて、夕暮れ時の上野駅。
高崎線に乗り換える為、人混みの中を歩きながら「東京は 生き馬の目を抜く所だから!」と 誰から聞いたのか思い出せないまま、緊張して、たぶん顔は こわばっていたと思います。
列車の座席に座り 動き始めた窓の外は 冬の暗闇が広がり、なにせ
46年前です。
きらびやかな灯りなどなかったように思いました。
私に気持ちの余裕がなく、見えなかったのか、今となってはわかりません。
ただ、言葉です。
周りから聞こえてくる関東弁。
朝は大阪、その日の夕方は関東弁しか耳に入ってこない列車の中。
今は 吉本興業さんの芸人さんたちの大活躍で、関西弁もメジャーになっています。
46年まえの高崎線の夜、私は
「貝」になっていました。いえ、言葉が発せなかったのです。
なぜか?劣等感
を感じていました。関東弁に。
今なら 笑い飛ばされるでしょうが、若いというのは 良くも悪くも繊細だったのでしょうね。
生き馬の目を抜かれたかでしよ?
ボチボチこのブログで、、、
お楽しみに!
紙芝居みたい?!